長野市で27日、走行中の乗用車のタイヤが外れ、4歳の子どもを含む4人が軽いけがをしました。

4人は、いずれもオープンしたばかりのたい焼き店に並んでいた客で、店主が当時の状況を語りました。

味匠庵 佐々木一店主「この辺に並んでいたところに直撃したらしい。それでこの花をダーンと倒して」

こう話すのは、26日にたい焼き店をオープンしたばかりの佐々木一さん。
27日は、店の前に30人ほどの列ができていました。

事故が起きたのは、営業を始めた午前10時すぎ。長野市中越の県道沿いの店に並んでいた客に、乗用車から外れたタイヤが直撃しました。

この事故で、いずれも市内に住む、4歳の男の子と6歳の男子小学生、15歳の女子高校生、49歳の公務員の女性の4人が足を打撲するなどの軽いケガをしました。

この時、車から外れたタイヤは後輪の2本。警察などによりますと、2本ともナットが付いたまま外れていたといいます。

味匠庵 佐々木一店主:「後ろのタイヤ2本ともなかった。2本ともなかった。ひとつ家の前にいたお客さんに当たってそこ当たって止まって、一方はなんか向こうの方で止まっていた」

運転していたのは、市内の自動車販売店に勤める31歳の男性で、勤務先によりますと、車は会社が所有するものではないということです。

警察が調べたところ、右側の後輪は道路反対側の店の方向へ、もう一方は左の方向へ転がったということです。

佐々木さんは、お客さんがケガをしたことに怒りをにじませます。

味匠庵 佐々木一店主「(事故の影響で)待ってもらってお怒りになって帰ったお客さんもいっぱいいる」

たい焼き店は、先月末に閉店した「ながの東急ライフ」でおよそ30年間に渡って営業。地元に愛されてきた店でした。

なじみの味を惜しむ声が多く寄せられ、26日に場所を移してオープンしたばかりだったのです。

味匠庵 佐々木一店長:「事故は俺としてはやるせないし、事故が原因で、あの店に行くのはやめようとかそう思われるのも癪だし嫌だし」

警察は整備不良の可能性も視野に、事故の原因を慎重に調べています。