富山湾でカヤックに乗って釣りをしていた46歳の男性が沖合2キロに流され戻れなくなり、伏木海上保安部に救助されました。男性にけがはないということです。

伏木海上保安部によりますと、28日午前11時14分頃、富山県氷見市の女良港の東防波堤から南東約2キロの沖合で、46歳の自営業の男性から「カヤックに一人で乗っていたが、風が強くなり戻れなくなった、救助して欲しい」との通報がありました。

通報を受け、巡視船「のりくら」と消防防災ヘリが出動、男性は約50分後、消防防災ヘリに救助され、乗っていたカヤックは「のりくら」が回収しました。

伏木海上保安部によりますと、男性は午前9時頃に氷見市の大境漁港から1人でカヤックに乗り出港しました。

沖合約30メートルで釣りをしていましたが、午前10時30分頃から西風が強くなって流され、陸に戻れなくなったということです。

救助を要請後、付近の定置網につかまって救助を待っていたところ消防防災ヘリに発見されたということです。

男性は救命胴衣を着用していて、けがもなかったことから、病院への搬送は行われませんでした。

使用していたカヤックは長さ2.7メートル、幅0.7メートルのFRP製で、巡視船によって回収された後、男性に返還されています。

提供:伏木海上保安部

事故当時の気象条件は、曇りで西の風6メートル、波の高さは0.5メートルだったとのことです。視界は良好だったということです。

伏木海上保安部では「海上でのレジャーを楽しむ際は、天候の急な変化に十分注意し、安全確保を最優先してください」と呼びかけています。

回収されたカヤック 提供:伏木海上保安部