「高知県警のヤマウチ」を名乗る人物からの電話の内容は、このようなものでした。

◆「高知県警のヤマウチ」名乗る人物
「徳島県警が、詐欺グループの主犯格の家宅捜索をした際に大量のキャッシュカードなどを押収し、その中に、あなた名義のキャッシュカードがあった。あなたに、詐欺グループの資金洗浄に加担している容疑がかかっている」

男性が「心当たりがない」と伝えると、「高知県警のヤマウチ」を名乗る人物は「キャッシュカードの届け先の住所を確認したい」と切り出しました。

そう言って、「高知県警のヤマウチ」は住所を読み上げたのですが…

◆「高知県警のヤマウチ」名乗る人物
「高知県、高知市…『カイリョウマチ』って読むんですかね?『介護』の『介』に『良』に…」
◆男性
「高知市…『カイ』『カイ』?」
◆「高知県警のヤマウチ」名乗る人物
「『紹介』の『介』」
◆男性
「『紹介』の『介』…」
◆「高知県警のヤマウチ」名乗る人物
「『紹介』の『介』…ちょっと待ってくださいね…ちょっと、漢字弱いんで…」

「高知県警のヤマウチ」が言う、「カイリョウ」という地名。正しくは、高知市「介良(けら)」です。「高知県警の警察官が、高知の地名を間違えるわけがない」と思った男性は、ここで「詐欺の電話」だと確信したといいます。

◆"詐欺電話"を受けた男性
「『カイリョウ』、『カイリョウ』、『どういうことだ?』と思いましたけど…。最初は徳島の『海陽町』のことかなと思ったんですけど、最終的には高知市の『介良』とわかったので、これはもう『確実に高知県人じゃないな』と…」

そして男性は、電話を切ろうと試みますが…