「警察官を騙る」電話をきっかけとした特殊詐欺の被害が、全国的に相次いでいる中、実際に高知県内で「警察官」を名乗る人物からの"詐欺電話"を受けた男性が、取材に応じました。電話の相手は「高知県警捜査二課」を名乗る人物でしたが、男性は「高知県内の『地名』が読めなかった」ことで、「詐欺」だと気づいたといいます。

◆実際の電話の音声
男性「もしもし」
電話の相手「〇〇さん(男性の本名)でよろしいですか?」
男性「どなたでしょうか?」
電話の相手「わたくし、高知県警刑事部捜査二課『ヤマウチ』と申します」
この音声は、4月25日、高知県内に住む男性にかかってきた、「高知県警捜査二課のヤマウチ」を名乗る人物からの電話です。この電話を受けた男性がこのほど取材に応じ、その様子を語りました。
男性は、この「高知県警のヤマウチ」を名乗る男から、突然、自分の名前を「フルネーム」で呼ばれたといいます。
◆"詐欺電話"を受けた男性
「やっぱり、焦りますよ…。『これは、何事が起きたんだ!?』と、相当焦りましたね、一瞬…」
突然かかってきた電話の相手の"警察官"から、自身を「フルネーム」で呼ばれた…。この状況に驚き、焦ってしまうのも、無理はありません。
不安を感じながらも、男性はそのまま応対を続けますが、「ヤマウチ」は、唐突にこう切り出します。