ブランド卵が10個200円で買える場所があるんです。それは神奈川県相模原市の「たまご街道」。皆さんがどのように楽しんでいるか調べてきました。
■“たまご街道”オープン前から行列も
一人あたり年間320個食べている卵。3月の平均価格は293円と値上がりする一方、こだわり卵を求めお客さんがやってくる場所があります。人呼んで“たまご街道”。
神奈川県相模原市にある“たまご街道”と呼ばれる一角。全長2キロの間に7か所の養鶏場があり、6か所で卵の直売をしています。
その中の一軒、オープン前に行ってみると…
Nスタ「もう人が並んでいます」
行列ができていたのは、創業して79年の「農場の家」です。
Nスタ「目当ては?」
客「やっぱり小さいやつ。限定されちゃってるから」
開店して、皆さん我先にと手に取ったのは入口近くの卵。それもそのはず、ブランド卵が10個入りで破格の195円から買えるんです。実はこの卵、若い鶏が産んだ小さいSSサイズの卵。限定品のため、この日は27パックのみ。わずか10分で…
Nスタ「最後でしたね」
客「ラッキーです」
もちろんこの卵、こだわりがすごいんです。
客「黄身の色が違う。それで、白身うまい」
人気はこのLサイズの恵寿卵。エサに魚介類や海藻を使うことで、コクのある濃厚な黄身に。一般的な卵と比較すると色も濃い。どうやって食べているか伺ってみると…
客
「やっぱり卵焼きですね。卵焼きに玉ねぎのみじん切り、あれを真ん中にいれて巻くんです。私の母が私たちに作ってくれたのね。それがおいしくて、いまだに孫にも食べさせてます。すごくおいしいですよ」
4世代続く自慢の卵料理がより美味しくなるようです。
このブランド卵。横浜のラグジュアリーホテルでのメニューにも使われているんです。
■卵と出会って誕生したスイーツも!
この卵と出会って、誕生したという人気スイーツも。それが、この元祖!NAMAプリン。ミルクでつくったムースに恵寿卵の黄身だけを落としていただきます。ミルクの風味と黄身のコクが合わさって濃厚な味わいに…
六川光シェフ
「卵の味わいの中に、ほんのりと塩味があるんですね。ほのかな塩味がうま味を引き出しているんだと思います」
■「卵焼きにハマって」直売所に足を運ぶ男性
再び直売所に戻ると、卵を念入りに選んでいる20代の男性の姿が…
男性(20代)
「最近卵焼きにハマっていて」
お仕事は看護師。仕事終わりに夕食用に卵を買いに来たそうです。こだわりは、卵焼きを「ふわふわ」に作ること。
男性(20代)
「炭酸水を入れるとフワフワになるって書いてあったんで、自分は少し、炭酸水を入れています」
炭酸水を入れるだけで、冷めてもふっくらした卵焼きになるんだそうです。
男性(20代)
「めちゃめちゃおいしいですね」
■プリっプリの白身 鶏の体調に合わせエサを配合
続いては、駐車場が満車の直売所を取材。「たまご街道」随一の規模を誇る「スイートエッグス」です。
客
「うま味が濃厚でおいしいので」
「食べていて、いいものを食べているなっていう感じがすごいしますね」
たまごの特徴はこの「張り」。プリっプリの白身がくっきりと2段になっているのがわかります。
そんなこだわり卵に欠かせないのが「健康的な鶏」。実は体調に合わせ、ウコンやヨモギ、さらに漢方ミックスなどをエサに配合しているんです。
この卵にハマっているという女性。カゴの中には約70個の卵が。こんなに買ってどうするんですか?
客
「こちらがプレゼント用で。こっちが自分たち用ですね。家族が多いので、5人なので」
翌日のお昼ごはんの動画を送っていただきました。作ったのは、子どもたちが大好きなオムライス。さっそく、卵8個を使ったそうです。
■10分で売り切れ 限定販売のシュークリーム
そして、この直売所の名物が、限定商品のシュークリームです。コクのある黄身をふんだんに使った手づくりの濃厚なカスタードクリーム。それがたっぷり入って、お値段141円。この日は、10分で売り切れました。
客
「(買えて)よかったです」
さらにレストランも併設されており、新鮮な卵を使ったカルボナーラやオムライスなど、さまざまな料理がいただけます。中でも一番の人気メニューは…
客
「ここの卵かけごはん。もう至福のひととき」
卵の味がそのまま堪能できる卵かけごはん(517円)。実はこのメニュー、卵好きにはたまらないサービスがあるんです。
客
「卵はいくらでももらえる。おかわりできる」
なんと、卵のおかわりし放題。中には10個食べた人もいるんだとか。
■50年通う常連客も…
たまご街道の中央に位置する直売所「昔の味たまご農場」。生臭さを抑え、コクをだした卵は料理人にもファンが多いそう。売り方が、他とはちょっと変わっています。
客「きょうはLにしとこう」
7種類のサイズから選んで買うことができるんです。中でも、出会えたらラッキーな卵が、この一番大きなジャンボ!数が少なく、買えるのは時の運。
実はこの卵、大きいだけではないんです。割ってみると黄身が2つ。
これは「二黄卵」と呼ばれる双子の卵。どれだけ双子が入っているかは運次第。「それスタ班」が買ってみたところ、6個中5個が、双子の卵でした。
慣れた様子で注文する夫婦は、50年通ってるそう。
常連客
「ぜんぜん違うから。ここの食べたらおしまいだよ。ほか食べられなくなっちゃうから」
ここの卵を食べ続けて半世紀。イチオシの料理が。
常連客
「私が好きなのは妻がつくる卵焼き。全然違う。腕がいいのか、卵がいいのか、わからんけど」
妻が作るのは、かなり特徴的な「卵焼き」。送られてきた動画。
焼き上がった卵焼きに豚バラ肉を巻いて、パン粉を付けて揚げたメニューが家の定番だそうです。肉に負けない濃い味のたまごだからこその一品でした。
■上質なたんぱく質のため「1日5個くらい」
ジャージ姿の若い男性。一人で60個も購入。その卵どうするんですか?
男性
「ふつうに卵料理しか作っていなくて、ほとんど。1日5個くらい食ってるんで」
例えば昼は半熟卵どんぶりで3個分。夜に目玉焼きで2個。別の日には昼に卵焼き弁当で5個分。卵だらけの理由は…
Nスタ「スポーツか何か?」
男性「いや、ただ筋トレしてるだけで」
マッチョを目指し、上質なたんぱく質を摂っていたんですね。
そんな「マッチョマン」におススメなグルメも、ここでは食べれます。
卵を産まなくなった親鶏の命を無駄にしたくないと始めたうま味の強い鶏肉とコクのある卵が一緒に味わえる親子丼バーガーです。
■「神様にあげます」と購入する人も
今回、100人以上のお客さんを取材した中で、ちょっと変わった理由で卵を購入していた人が。
客「15個入りです。神様にあげます」
向かったのは近くの寺院。年に一回、卵を奉納しているそうです。
客「世の中が幸せで暮らせるようにって言葉かけてるだけです」
ちなみに、買った卵をどう食べるかも皆さんに聞いたところ、ダントツ1位は「卵かけご飯」でした。
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