イスラエル軍が攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザで、食料の備蓄が底をついたと国連機関が明らかにしました。支援物資の搬入を直ちに認めるよう訴えています。

WFP=世界食糧計画は25日、「ガザ地区で最後の食料を配り終えた。備蓄が底をついた」と明らかにしました。

すべての主要な検問所が封鎖され、「7週間以上、支援物資が入ってきていない」としていて、民間人のニーズを最優先に考え、物資の搬入を直ちに認めるよう訴えています。

また、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、この1か月でおよそ50万人が新たに避難を余儀なくされたと明らかにしました。

イスラエル軍が度々、退避勧告を出したことで、「ガザ地区で住むことができる場所は3分の1もない」としていて、残りの地域も安全ではなく、避難シェルターは過密状態だと指摘しています。