借金膨らみ自身の口座を売買

安達被告が利用していたオンラインカジノは、海外のサイトでした。スマートフォンでカジノサイトに接続して賭博を行い、主にバカラと称するスロットゲームを利用し、1回あたりの賭け金は、多い時には数万円に及んでいました。

今年1月には、数千回にわたってオンラインカジノを利用し、合計十数万円を賭けていたことが明らかになっています。安達被告は当初、オンラインカジノの違法性について認識がなかったとしていますが、その後、認識するようになったということです。

その後、借金が数百万円に上り、氏名不詳の人物に融資を依頼したところ、新規に開設した口座を買い取ることを提案されます。

安達被告が売買した口座は、捜査でSNS型投資詐欺に使用されていたことが判明。全ての口座で計1000万円以上が振り込まれていて、安達被告は、これらの口座が何らかの犯罪に使われる可能性があることを認識しながら売買していました。

安達被告は既に詐欺の罪で逮捕・起訴されており、25日付けで犯罪収益移転防止法違反4件と賭博罪1件の合わせて5件で追送検されています。

安達被告は全面的に容疑を認め、「今考えるとあの時はどうかしていた」と話しているということです。

県警は25日付けで安達被告を懲戒免職処分とし、伊藤英明警務部長は「警察官としてあるまじき行為であり、厳正に処分しました。規律の振粛を徹底し、職員一丸となって、常に高い規律と旺盛な士気をもって職務に臨むことで、県民の皆様からの信頼の回復に取り組んでまいります」とコメントしています。