稲村建男石川県議の死去に伴う県議補選羽咋市羽咋郡南部選挙区に立候補を予定している宝達志水町の宝達典久町長が、25日辞職願を提出しました。しかし、選挙で争う本吉淨与前県議に近い議員が多数派を占める町議会の同意が得られず、告示前から両陣営の激しい争いが繰り広げられています。
宝達町長は3月に無投票で当選し、町長として3期目をスタートさせましたが、県議補選への立候補表明にともない辞職を決意しました。25日午後1時すぎ、林稔町議会議長のもとを訪れ辞職願を手渡しました。
宝達志水町・宝達典久町長「私は次の石川県議会選挙のために立候補することを決意いたしました。謹んで辞職願を提出させていただきますので、お受け取りいただきたい」
そして、午後3時半から開かれた宝達志水町議会の臨時議会で、宝達町長は辞職することへの理解を求めました。
宝達志水町・宝達典久町長「これまで町政で培ってきた経験、そして皆さんからいただいてきた信頼を力に、今後は県政の立場で全身全霊で尽くしていく。どうか、私のこの決意と挑戦にご理解とご支援いただきたい」
25日付で辞職したい宝達町長。辞職願は、追加議案として議会にはかられますが…
林稔議長「町長の退職の期日に関する動議については、同意しないことにいたしました」

町議会は選挙で争う本吉淨与前県議に近い議員が多数派を占めていて、宝達町長の辞職願は反対多数で否決されました。