
小学校に入る前、地元のお祭りで披露された空手の演武に魅了された真栄城。
▼真栄城豪 選手
「かすかにですけど(記憶が)あるんですよ。舞台があって、そこで多分基本動作かなんかやってて、お父さんと一緒に歩いていたんですけど、お父さんのことをほうってバーって前に走って一人で見に行った記憶があります」
▼父・敦さん
「当時4歳、年中さんぐらいだったかな。自分もやりたいって言いだして。その場だけ気持ちが上がっていっているんだろうなあと思って『小学生になってからね』って言ってしまったんですけど(笑)。そしたら小学生になったときに『いつ空手できるの?』って言われて、もうさせないとダメだなって(笑)」

父・敦さんは、空手に打ち込む息子を幼少期からサポートしてきました。
▼父・敦さん
「さっきも言ったように足が遠心力になっている、上げて(下げる)、上げて(下げて)、左手でむかえて」
――いつも親子であんな感じ?
▼空手武道剛柔流仲本塾 仲本雄一 塾長
「そうですね、終わった後は自分たちで動画を見返して研究して。非常に勉強熱心なのでお父さんも、いろいろわからないことがあったら私に必ず聞いて、どの辺を修正したらいいのか自分たちで研究してっていうやり方ですね」
――お父さんは空手をやったことは?
▼真栄城豪 選手「未経験。俺が始めてから」
▼父・敦さん「教えきれないですよ」

▼真栄城豪 選手
「お父さんは仲本先生のアドバイスをほぼ丸暗記してくれているので、自分が(形を)打っているときに足りなかったら、仲本先生目線で『ここは前こう言ってたんじゃない?』と言ってくれるので、そこで気づいて次やるときは直して。そうしたら仲本先生から新しいアドバイスをもらえるので、それの積み重ねでちょっとずつ完成に近づけてやっています」
自宅の那覇から糸満や豊見城にある道場に息子と通い続ける父・敦さん。しかし実は、淳さんの職場は金武町にあるんです。稽古後、本日2回目の夕飯中の息子と、帰宅する敦さんに聞いてみました。
――お父さん明日は朝何時ですか?
▼父・敦さん「朝は6時前に出る感じですかね。金武に7時前に着きたい感じ。
▼真栄城豪 選手「でも、いつもよりいい方じゃん」
▼父・敦さん「まあね」
夜は息子のサポートするため、仕事は早朝からスタートさせているんだそうです。そんな親子が、ここまで空手にはまるきっかけとなった大会があります。
