
議員の教え子・Aさん
「今はもう借金をどうやったら返せるかっていうのを第一に考えながら仕事をしているという感じですね、自分も精神的にまいって、学校を辞めざるを得なくなって辞めました」
客室乗務員になることを目指して勉強に励んでいた20代女性のAさん、学生時代に教諭だった“ある人物”に投資を進められ、人生を狂わされたと話します。
れいわ新選組 山本太郎代表
「宮城ちえが個人としてこれに投資を行っていたことは事実です。教師をやっていた当時の生徒と卒業後に再会したと、この投資案件を勧めたということも事実です」

Aさんに投資を進めた人物というのは、元教諭で選挙当時、れいわ新撰組の公認候補として当選した、プリティ宮城ちえ宜野湾市議です。
これはおととし8月に県内で撮影された、あるセミナーの音声です。
「一度しかない人生をどれだけ自由に生きていきますか。この地球の勝ち組だ」
Aさんが勧誘されたのは『ジュビリ―エース』などを名乗るグループが出資を呼び掛ける金融商品。AIが暗号資産を売買して高額の配当金を得られるとうたったものです。
「毎月ジュビリ―エースのロボットに9000万円稼いでもらってるんです」
このグループは全国各地でセミナーを開き、新たに出資者を誘えば紹介料が入る『億万長者になれる』などと説明し出資を募っていました。

「あなたがもし100万円の1万ドル登録したら、だれかを紹介したら、その方の入れた金額の8%が翌日に貰えるという紹介料が発生するんです」
去年11月には無登録で暗号資産への投資をもちかけ、出資を集めたとして、男女7人が逮捕。警視庁は650億円相当の暗号資産を違法に集めていたとみていました。
詐欺事件に詳しい 杉山雅治弁護士
「人からお金を集めても運用していない、お金を集めるポンジスキーム(「投資の運用益を還元する」などのウソで集めた資金を、実際には運用せずに一部の人間が着服する詐欺の手法)だったのではないかと私は考えます」
詐欺事件に詳しい杉山弁護士は、このグループは運用のない架空の投資話で金を集めていたとみています。この違法な投資への勧誘をめぐりAさんが宮城市議から高額な配当が出るとして、投資の話を持ち掛けられたのはおととしの秋ごろでした。