山際氏を事実上更迭した岸田総理は10月25日、国会で、大臣辞任の経緯を説明し、国会運営に影響が出たことを謝罪しました。本会議で総理自ら説明するのは、きわめて異例の対応です。また、その本会議では、野田元総理による安倍氏への追悼演説も行われました。

■大臣の辞任 総理が国会で異例の説明

辞任から一夜、国会には笑顔の山際氏の姿が。所属する派閥の領袖、麻生氏を待ち受け、挨拶する様子も見られました。そして、野党からの要請で行われたのが…



岸田総理
「国会開会中に大臣が辞任する事態となり、深くお詫びを申し上げます」

議場からの声
「遅いよ!」

岸田総理は、大臣の辞任で国政や国会運営に影響が出たことについて謝罪しました。国会で、総理自らが説明するのは異例です。

立憲民主党 逢坂誠二代表代行
「総理、8月の内閣改造時に山際大臣から旧統一教会との関係を聞いていたのか、いなかったのか、はっきりお答えください」

国民民主党 浅野哲衆院議員
「任命責任者たる岸田総理の見通しの甘さ、判断の遅さにも責任があると言わざるを得ません」

岸田総理
「私自身、任命責任を重く受け止めております。政策に遅滞が生じないよう、政府一丸となって国政の運営にしっかり取り組むことで、職責を果たしてまいります」

■後藤氏選出の決め手は「旧統一教会との接点が全くないこと」

山際氏の後任に起用されたのは、岸田政権で厚生労働大臣を務めた後藤茂之氏です。

後藤茂之氏
「物価対策また円安対策、経済運営は非常に難しい状況にあるし、しっかり対応していかなきゃいけない」

後藤氏を選んだ理由について官邸幹部は、国会答弁が安定していることなどをあげましたが、一番の決め手は、“旧統一教会との接点が全くないこと”だったと明かしました。

教団の関連団体が、一部の議員と交わしていた「推薦確認書」について問われると…

後藤茂之新経済再生担当大臣
「推薦確認書を提示されたことも、署名を求められたこともありません」