老朽化などの理由で移転工事を進めていた、高知県の山間部・津野町の役場新庁舎が完成し、24日に「竣工式」が開かれました。
津野町役場の新庁舎は、現在の庁舎が建っている場所から東におよそ800m離れた場所に完成しました。
最大の特徴は「環境に配慮している点」です。床や壁などの内装には、地元・津野町産の“ヒノキ”を主に使用し、屋根には「太陽光発電パネル」を備えています。「省エネ」だけでなく、エネルギーを作り出す「創エネ」にも優れているということです。

このことから、環境省が、一次エネルギーの消費量をゼロに近づけた建築物を認証する「NearlyZEB(ニアリーゼブ)」を、高知県内の行政・民間施設では初めて取得しています。

また新庁舎は、土砂災害警戒区域の外にあり、現在の庁舎より耐震性も高めるなど、「防災拠点」としての機能も備えています。
◆津野町 池田三男 町長
「『南海トラフ地震が』いつ起きてもおかしくない時ですから、やはり、5200人の町民の『守り』、『しっかり防災対策をやる拠点』というのは絶対的に必要ですので、災害が起きた場合にはしっかりと『住民の命を守る場所』にしていきたい」

津野町役場の新庁舎での業務は、5月7日から始まり、その後の現庁舎の活用方法はまだ決まっていないということです。
