石川県七尾市の能登島を舞台に、地元の小学生たちが主役となって震災の爪痕をたどる短編映画が完成しました。
市内で上映会が行われ、大勢の住民たちが、地震と向き合いながら成長していく子どもたちの姿を映した映画に見入りました。
能登島小学校の児童たちが主演や制作を手掛けた短編映画「ななおの海」
七尾市を舞台にした物語は、能登半島地震で被災した小学4年生の「七緒(ななお)」が、ある日、海岸で友人たちと不思議な地図を見つけ、そこから5人の探検がはじまります。

矢田郷地区コミュニティセンターでは23日夜上映会が行われ、大勢の住民が訪れました。
映画は、子どもの支援活動に取り組むNPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが、子どもたちが映画制作を通してあえて震災に向き合うことで、未来を前向きに歩んでいってもらいたいと企画されました。
撮影は3月に始まり、これまでに何度も被災地支援に訪れている俳優の常盤貴子さんもゲスト出演し、子どもたちを後押ししました。
演技をはじめ裏方の仕事など、初めて映画制作を経験した子どもたちのために常盤さんも演技指導を惜しみませんでした。

地震で取り壊しを待つ家の主たちとの出会いなど、震災の爪痕をたどりながら、子どもたちが成長していく姿を映した「ななおの海」
訪れた人たちからは万来の拍手が贈られました。