気象庁は24日、九州から関東甲信までの広範囲にわたり、5月3日頃から10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が高まっているとして、「高温に関する早期天候情報」を発表した。熱中症対策や農作物への影響に注意が必要だ。
広範囲で「かなりの高温」の可能性
気象庁の発表によると、5月3日頃から九州北部地方(山口県を含む)、中国地方、近畿地方、四国地方、北陸地方、東海地方、関東甲信地方の広範囲で「かなりの高温」となる可能性が高い。
各地域の5日間平均気温平年差は以下の通り。
■九州北部地方(山口含む):+1.9℃以上
■中国地方:+2.2℃以上
■四国地方:+1.7℃以上
■近畿地方:+2.2℃以上
■北陸地方:+2.5℃以上
■東海地方:+2.0℃以上
■関東甲信地方:+2.4℃以上

急激な気温上昇に注意
多くの地域で4月下旬から5月初旬にかけて急激な気温の変化が予想されている。例えば、九州北部地方では「向こう5日間程度は冷涼な空気が流れ込みやすいため平年並か低い」とされているが、その後「暖かい空気に覆われやすいため、気温が高い日が多く、5月3日頃からはかなり高くなる可能性がある」としている。

気象庁は、熱中症対策などの健康管理のほか、農作物や家畜の管理に注意するよう呼びかけている。また、1週間以内に高温が予測される場合には高温に関する気象情報を、翌日または当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には熱中症警戒アラートを発表するとしている。