高知県香南市の観光農園で、フジの花がまもなく見ごろを迎えます。フジの花というと「紫」というイメージですが、この観光農園では「全国的にも珍しい」というピンク色の花が咲いています。
(リポート 遠藤弥宙 アナウンサー)
「きょうは曇が広がり、時折雨が降る天気となっています。しかし、こちらでは空を見上げるとフジの花が咲いています。晴れの日ですと、空の明るさにフジの花の色が負けてしまうということですが、きょうは曇り空にフジのピンクがよく映えています」

高知県香南市にある観光農園、「土佐の高知のくだもの畑」では、40本のフジが植えられています。このうち38本は、ピンクの花を咲かせる木。しとしとと降る雨の中、農園を彩っています。この観光農園は、1996年にオープン。4年から5年後、農園を立ち上げた澤村総一さんが、ミカン狩りのシーズン以外の期間に駐車場をうまく利用できないかと考え、フジを植えました。
(土佐の高知のくだもの畑 澤村総一さん)
「こんなにフジが咲いてくれるんやったら、もっと早くから始めたら良かったと思います。いろいろなものを植えたら邪魔になるけど、“立体的に利活用するなら何ぞや”となったら、棚を作ってフジを植えることにいきついたわけです」

いまは5分咲きで、房の下の部分はまだこれから楽しめそうです。澤村さんによりますと、23日の雨で一気に花が咲き、4月27日(日)に満開を迎えるのではないかということです。

(高知市から訪れた人)
「来た時からすごくきれいで、ここを通ったらフジの匂いがして、良い場所だなと思いました。(満開の)時期がわかっていなかったんですけど、これからきれいになるんだったら、また来たいと思います」

(土佐の高知のくだもの畑 澤村総一さん)
「今年はちょっと遅れていますけど、天気にも恵まれて、ピンクのフジは全国的に少ないですので、この色を楽しんでもらいたいです。フジの花を楽しんでいってください」

24日からは「藤まつり」が行われることになっていて、地元で育てられた小夏や野菜が販売されます。フジの花の見ごろは5月上旬までで、見ごろが終わり次第、「藤まつり」も終了するということです。