島根県農業協同組合は23日、葬祭センターに勤めていた職員が、利用者から集金した葬儀代など現金約132万円を着服・私的流用していたことが判明したと明らかにしました。元職員は当時、投資詐欺被害に遭っていたと話しているということです。

着服・私的流用したのは、出雲市にある島根県農業協同組合が運営する葬祭センターに勤務していた元職員(40代)です。

組合によりますと、去年10月から今年3月までの約5か月間、元職員が勤務していた葬祭センターにおいて、25の利用者から集金した葬儀代金、生花・盛籠代などを金庫などに入れず、現金約132万円を着服・私的流用していたことが、判明したということです。

今月3日、葬祭センター長が未集金となっていた葬儀代約87万円の督促状況を元職員に確認したところ、様子がおかしいため不審に思い、センター長が利用者宅を訪問。すると、利用者からはすでに支払ったとの返答があり、JA所定の領収書も発行されていたため、そのことを元職員に問いただすと着服を認めたということです。