きょう(23日)は、およそ500年前にドイツで「ビールとは何か」を初めて定めた法律ができたことにちなんで「クラフトビールの日」なんだそうです。最近はさまざまなクラフトビールがありますが、長野市に新たな醸造所がオープンしました。

長野市の往生地に完成したクラフトビールの醸造所「ナガノブルワリー」。
オープン初日の22日は、地元の住民などおよそ50人を招いたパーティーが開かれました。


ふるまわれたのは「門出(かどで)」と名付けられたクラフトビール。
ブドウのシャルドネやシャインマスカット、木島平村産の米を原料にした商品です。

参加者は:「飲みやすくてさわやかです」
参加者は:「フルーティーな感じ。私はあまり(ビールを)飲まないんですけど、いけちゃいますね」
参加者は:「さっぱりしているから風呂上がりに飲みたい」

善光寺近くの高台にできた醸造所。
4種類のクラフトビールを年間1万8000リットルほどつくる計画です。
隣にはバー(金・土・日のみの営業)もあり、その場で味わうこともできます。

ナガノブルワリー代表 荒井克人さん:「リンゴやブトウ、ホップの栽培もスタートしているので、そういったものを使って地域の活性化につなげていきたい」


醸造所を立ち上げたのは、実は「農家」。
代表の荒井克人さんは、この地で110年続くリンゴ農家の5代目です。

荒井さんは自分で作ったものだけでなく、地元の農作物を原料に使うことで農家を後押しし、地域に根付いたビールづくりをしていきたいと考えています。

ナガノブルワリー代表 荒井克人さん:「長野市は7割が中山間地域。市街地より周りを観光地として結んでいきたいという気持ちがある。そういったものをつなぐものになってくれるといいなと思っています。あそこでビールを買ってもらって歩き楽しみながら散策してもらったり、ここの畑を見ながら農家の気持ちになってビールを楽しんでもらえたら」

本格稼働は今月末で、来月中の出荷開始を目指しているということです。