鳥取県米子市に住む60代の男性が、約300万円にのぼる還付金詐欺の被害に遭っていたことがわかりました。

被害者の男性は4月15日、自宅の固定電話に年金の返金に関する自動音声が流れる電話を受けました。指示に従って操作すると、山陰合同銀行の職員を名乗る男につながり、「年金の返金分がある。みずほ銀行から返金が振り込まれる。どの口座に送金すればよいか」などと言われ、銀行以外のATMに行くよう指示されました。

年金の返金が受けられると思った男性はATMに行き、「+」から始まる電話番号に電話をかけ、指示されるままキャッシュカードを挿入し数字を入力するなどの操作をしました。

翌日と翌々日にも、「許可が下りずあなたの口座に送金できなかった」「あなたの口座にちゃんと送金があるか確認をする」などと電話があり、男性はその都度ATMで操作を繰り返しました。

この男性の取引を不審に思った金融機関の職員が警察に通報。警察が男性に連絡したところ、合計299万4888円の詐欺被害が発覚しました。

警察は、還付金詐欺の電話は60代を中心にかかっていて、「+」で始まる電話番号や自動音声ガイダンスによる返金のアナウンスが流れる手口が流行しているとして、ATMで還付金は受け取れないと注意を呼び掛けています。
「年金の返金分がある」「電話で操作方法を教えます」という言葉は詐欺を疑ってほしいということです。