国の天然記念物に指定されている長野市の「神代桜」が満開になり、地元の小学生がサクラのもとに集いました。

長野市の山間部、芋井地区にある素桜神社の「神代桜」。樹齢は推定でおよそ1200年。幹回りは太い部分で11メートルほど。1935年に国の天然記念物に指定されました。

守ってきたのは地区の保存会です。

神代桜保存会 荒井基さん:「ここまで長生きしたサクラだからしっかりと管理をしていきたい」

地域のシンボルでもある桜のもとに地元の小学生と園児あわせて17人が集まりました。

「素晴らしい神代桜をこれからも大切に育てていくのじゃよ」

35年あまり続く「神代桜の集い」の恒例となっているのが子どもたちが演じる桜にまつわる伝説。

スサノオノミコトが旅の途中で立ち寄った芋井地区で泉の水を飲み、感謝のしるしに突き刺した杖が神代桜になったとの言い伝えです。

「村の者、この杖はやがて大きなサクラになるだろう。大切に育ててくだされ」

子どもたちは演劇を通じて桜と地域への思いを深めます。

22日は写生会も行われ、思い思いの場所から神代桜を描きました。

2年生は:「絵を書くところが楽しい。綺麗に描きたい」

6年生は:「もっとサクラが長生きして、私たちが卒業しても神代桜の集いをやってほしいし、私たちもやっているのを見に来たい」

神代桜の見頃は今週いっぱいとなりそうです。