毎年この時期、電力会社は停電の原因となる可能性がある、あるものを取り除こうと、地上から10メートルの高さで危険と隣り合わせの作業を行います。

その「あるもの」とは?

高所作業車に乗り込む作業員。目的は・・・電柱に作られたカラスの巣の撤去作業です。

カラスは3月から6月の間に卵を産むために木の枝や鉄線などを使って巣を作ります。

東北電力ネットワーク 配電工事課 朝倉幸さん「差し込んだ部分が充電部だとそこから電気が通って地面に落ちて停電が発生する」

東北電力ネットワークでは電柱などにカラスが巣を作らないよう対策を行っていますが、それでも巣を作ってしまった場合は高所作業車を使って撤去作業を行います。

カラスの巣が原因とみられる停電は今年に入ってすでに9件発生していて、停電を防ぐために東北電力ネットワークはパトロールや地域の人の通報を受けて巣の撤去を行っています。

巣の撤去を察知して作業員に接近するカラス。

カラスと高圧電流に注意しながら作業を進めます。