4月20日に行われた富山市議会議員選挙で、候補者が相次いで選挙戦でSNSを活用しました。地盤にとらわれない選挙戦を展開した新人がトップ当選を果たすなど選挙戦に変化が見られました。

富山市議選で初当選した気象予報士の木地智美さん(45)。11310票を集め、市町村合併後の最多得票でトップ当選を果しました。

富山テレビで気象キャスターを勤めていましたが、ことし1月末に降板し初めての選挙戦に挑みました。

木地智美さん
「子どもが風邪をひいたからといって、八方ふさがりになって、すいませんすいませんと頭を下げるような、そういう社会ではなくて、堂々と子供を育てていける、そういう社会をつくりたいという気持ちがあります」

仕事と子育ての両立の中で感じた女性の生きづらさを当事者目線で解消したいと立候補を決意しました。

出馬を決め手探りの中で力を入れたのがSNSの活用です。

「選挙をライブ!」と題してテーマごとにゲストを呼び、対談を生配信しました。

自民の女性県議との対談を配信。「地盤固め」よりも子育て世代の女性をターゲットにSNSも活用しながら、広く声を届けることを重視。選挙の「当たり前」にとらわれない新しいやり方を模索しました。

木地智美さん
「決まりがあって型にはめていくような選挙活動が従来ですけど、SNSは本当に自由なので。発信しやすい部分はあるかなと思います」

東京都知事選や兵庫県知事選などSNSが選挙の勝敗に影響を及ぼし始めていて、富山市議選でも候補者51人中17人が選挙ポスターにQRコードを記載しました。

SNSを活用した「空中戦」を展開する候補も多くなっています。