山形大学医学部とアラブ首長国連邦にある医療技術企業が重粒子線がん治療で共に協力していくことになりました。

国際交流による治療技術のさらなる発展などが期待されています。

山形大学医学部東日本重粒子センターを訪れたのは、アラブ首長国連邦を拠点にするヘルスケア企業・M42の経営者やがん治療の医師など9人です。

東日本重粒子センターで行われている重粒子線がん治療は、従来の放射線治療に比べがん細胞以外の細胞を傷つけにくく、からだへの負担が小さいとされています。

2021年2月に治療を開始してからこれまで(先月31日時点)、2235人のがん患者への治療が行われてきました。

きょうは、出席者らが世界最先端のがん治療装置などを見学したあと、山形大学の永瀬智医学部長と、M42グループのCEOが今後、協力関係を築いていくことを
確認しました。

M42は近く、中東地域初となる重粒子線治療施設を開設することを目指しています。