アートの力で地方が元気です。瀬戸内の島々を舞台に3年に1度開催されている瀬戸内国際芸術祭、きのう(20日)は開幕して初めての日曜日でした。新たに加わった会場も、多くの人でにぎわいました。

「あまりに感動したから作品に、こんなすごいことになって瀬戸芸の力ってすごいですねって話をしていて…」
今月(4月)18日に開幕した現代アートの祭典です。春会期は、赤く示した10のエリアで開催されています。

春会期のみの参加となる「瀬戸大橋エリア」です。これまでの沙弥島や王越町に加えて、新たに瀬居島が会場となりました。
(小寺健太記者)
「この瀬居島では、廃校を活用したプロジェクトが展開されていて、多くの人でにぎわっています」

去年、廃校となった瀬居中学校などを舞台とした瀬居島プロジェクト「SAY YES」です。ここでは16組の作家の作品が展示されています。職員室に作られた五嶋英門さんの作品は、学校に残された備品を組み合わせて、地域の歴史を空間に表現しています。このほかにも、「学校」という場所を活かした様々な作品が、訪れる人を楽しませていました。
(訪れた人)
「ここが本来どういった場所で、いまこのような作品をやっているという関連性があわせて楽しみが増えてくる。それぞれにそれぞれのよさがある」
「芸術祭があると見え方が変わってくる。作品があると景色が変わってくるのが楽しみです」

保健室は、作品の展示ではなく特産品コーナーに。瀬戸大橋エリア自慢の約50の商品が集められています。