20年ぶりに新しい市長が誕生します。任期満了に伴う新潟県糸魚川市長選挙で、新人の久保田郁夫さんが初当選。当選証書を受け取り、決意を新たにしました。

「おめでとうございます。ありがとうございます。誠心誠意頑張ってまいります」

糸魚川市長選で初当選を果たした久保田郁夫さんは一夜明け、市役所で当選証書を受け取りました。

【久保田郁夫氏】
「起きた瞬間から、糸魚川市のために自分が何をすればいいのか考えながら、今ここに立っております」

「やったぞー」

新人3人による三つどもえの選挙となった糸魚川市長選。
久保田さんは9150票を獲得し、横山人美さんに358票差で勝利しました。

元教員で、海洋高校の校長などを務めた久保田さんは、前回の市長選も立候補しましたが、現職に敗れ今回が2回目の挑戦でした。

選挙戦では、人口減少が進む中でのまちづくりについて「縮小」と「充実」を組み合わせた『縮充』という概念を打ち出すとともに、地域の特徴を生かして交流人口の増加を目指したいと訴えていました。

また、市が設置を進め、選挙戦で争点の一つになった子育て支援の複合施設については『見直し』を掲げていました。

【久保田郁夫氏】
「市民の声は『見直してくれ』、『再検討してくれ』、『作るならいいものを作ってくれ』という声は大事にしなきゃいけない。それは議会の方にお話をさせていただければ」

一方、前市議会副議長の横山さんは米田徹 市長の後継候補として選挙戦に臨み、自民党からもバックアップを受けましたが、届きませんでした…

「ごめんなさい」

【横山人美さん】
「米田市長が20年続けてきた糸魚川市を、わたし本当に継いでまいりたかったです。他の候補になんか譲りたくなかったです。」

【米田徹 市長】
「後継者としてなってもらって、当選できなかったのは申し訳ないなと思っていますね。出遅れた分だけ浸透しなかったことが大きな敗因だと思っています」

5期20年続いた米田市政から転換期を迎えます。

【久保田郁夫氏】
「10年後、糸魚川市がどのように縮まっていくのか、縮まりながらも充実させていく糸魚川市作りを考えて、色んな施策、政策、事業、予算、いろいろな県、国とのパイプ作りをしないといけない」

久保田さんは「市民と対話をしながら市政運営を進めていきたい」と決意を新たにしました。