任期満了に伴う福島県郡山市の市長選挙の投票が20日行われ、元県議会議員で新人の椎根健雄さん(48)が5万4000票あまりを獲得し、初当選を果たしました。椎根さんは、現職では県内の市町村長の中で最年少となります。

市内の椎根さんの事務所には支援者などが駆け付けて、セレモニーが行われました。万歳三唱のあと、椎根さんは「市民の皆様方の声をどう反映させ、郡山市をどう前進させるのか。人の集まる街を作れるのか。そういったところに力をおいて、皆様方とともに前を向いて進んでまいります」と力を込めました。セレモニーでは、支援した現職の品川萬里市長や佐藤雄平前福島県知事があいさつに立ち、激戦をねぎらいました。
椎根さんは郡山市出身で安積高校、新潟大学を卒業。参議院議員の秘書を経て、2011年から県議会議員となり、県議会会派の「県民連合」の政調会長などを歴任しました。4期目途中で辞職し、今年1月に市長選への立候補を表明していました。
今回の郡山市長選は、3期を務めた現職の品川萬里氏が今期限りの引退を表明するなか行われ、椎根さんをはじめ、元県議の勅使河原正之さん、会社経営の高橋翔さん、元国会議員秘書の大坂佳巨さんが出馬し、2005年以来20年ぶりとなる新人による選挙戦となりました。

当選証書付与式は、21日午後3時から市役所で行われます。任期は4月27日から4年間です。投票率は40.28パーセントで、前回2021年を0.38パーセント下回りました。開票作業は午後8時から行われ、9時20分で終了しました。
【確定】開票率100%
椎根健雄 5万4639票
勅使河原正之 4万1076票
髙橋翔 3845票
大坂佳巨 3820票