投開票日は20日です。
商都・米子の市長を決める米子市長選挙は現職と新人2人の三つ巴の選挙戦。終盤戦の情勢を取材しました。

米子市長選挙に立候補したのは届け出順に、無所属の新人で元自動車学校職員の門脇由さん、39歳。
無所属の新人で元鳥取県議の山川智帆さん、47歳。
無所属の現職で3期目を目指す伊木隆司さん、51歳の3人です。

無・新 門脇由 候補
「まずやるべきは不要な支出の削減です」

門脇さんは駅前開発の中止など、「モノではなく人への投資」を重視し子育て支援金100万円などの政策を打ち出しています。

無・新 門脇由 候補
「おはようございます。よろしくお願いします。門脇由です。」

およそ2か月前に立候補表明した門脇さんの課題は知名度。
しかし、選挙カーでの遊説に拡声器は使いません。

無・新 門脇由候補
「子どもが寝ている時間に騒がれて困るですとか、そういった声を非常にこれまでも多く聞いておりまして、拡声器でまわるという目的は、たった一つしかないんですね、名前の周知です。名前の周知をするのであれば看板を掲げてまわる、これも名前の周知ですから、であれば拡声器を使って騒ぐ必要は無いかなと」

SNSを使った戦略や拡声器を使わない遊説など、独自の選挙戦を展開する門脇さん。20~30代の子育て世代への支持広がりを感じています。

無・新 山川智帆 候補
「皆さんの愛と、皆さんのアイディアをどうかどうか賜りますようよろしくよろしくお願い申し上げます。」

元県議会議員の山川さんは、駅前に市役所を移転させる駅前オアシス構想を打ち出し、写真やパネルを使うなど分かりやすさを重視します。

無・新 山川智帆 候補
「駅前まで来たら、ついでに買い物、ついでに行政手続き、ついでに食事ができる」

8年前の米子市長選で伊木さんに9000票差で敗れた山川さんですが、2年前の県議選米子市選挙区ではトップ当選。今回は擁立を見送った共産党票など、現職への批判票の取り込みが鍵となります。

無・新 山川智帆 候補
「皆さんと市役所の借地を解消したい、本気で解消したいっていう思いが皆さんからの本当ひしひしな思いが伝わってきますので絶対勝ちます」

無・現 伊木隆司 候補
「教育だとか子育て支援だとか次の世代をしっかりと育てていくこと」

現職の伊木さんが最も重視するのは「教育」と「子育て」。推薦を受ける自民党県連などから応援も入り、候補者の中で唯一、大規模な演説会を開催するなど組織戦を展開します。

無・現 伊木隆司 候補
「借地問題なんてすぐ解決させますから、争点になんかなりません。皆様もうそこはご心配なくと申し上げたいと思います。」

争点となった市役所借地問題についてはコスト面も含めて今の場所で「買い取り一択」を主張、すでに交渉を進めるなど、2期8年の実績もアピールします。

無・現 伊木隆司 候補
「なにぶん至らぬ私ではありますが、3期目に向けて命賭けさせてもらいますのでどうか、どうか、よろしくお願い致します。」

澤田祥太 記者
「実績と組織戦の伊木さんに、現職への批判票の取り込みを図る山川さん、そして、子育て世代を中心に独自の選挙戦を展開する門脇さん、商都・米子の行方を決める投開票は20日です。」