去年2月、地域に唯一ある造船所で、漁業の復興を支える存在だった「松川造船」から火が出て全焼しました。あれから1年2か月、造船所は再建され、竣工式が行われました。

松川造船・早川宗延社長「地域のための造船所として、弊社の新たな船出になると考えております」

再建されたのは、相馬市尾浜の「松川造船」です。去年2月、造船所から火が出て全焼しました。けが人はいませんでした。その後、造船所は、震災後の漁業の復興を目指す県などの支援を得て、去年11月から「官民連携」で再建工事に着手しこのほど完成。18日、造船所の安全と福島の漁業の復興を祈願して、竣工式が行われました。

松川造船・早川宗延社長「漁業者の皆様が安心して出漁できるよう、技術の研さんに努め、地域水産業のさらなる発展につながるよう、より一層精進していきます」

松川造船は、松川浦地区で唯一の造船施設。震災の津波の被害から8か月で復活し、漁業の復興を支える船を作り、年間およそ100隻の修理や手入れも担ってきました。

松川造船・早川宗延社長「ここで終わるわけにはいかないということで、再起して進んできている。漁業者をはじめみなさんの支援のおかげで形になりました。やっとここで一段落、感無量ですね」

相双漁協・今野智光代表理事組合長「今後復興に向けて、我々漁業者もより一層復興のスピードを速め、震災前の本来の本格操業ができるように一歩でも二歩でも前進していきたいと思います」

新しくなった松川造船。今後は県内の漁業の本格操業を後押ししていきます。