大船渡市で発生した大規模山林火災は延焼範囲が3370ヘクタールに上りました。
延焼した場所では倒木や土砂災害といった二次災害も懸念されています。
焼失した山林は今どのような状況なのか、IBC江幡記者が専門家の調査に同行取材しました。

(江幡記者リポート)
「大船渡市三陸町綾里の山林に来ています。今回の大規模山林火災でも特に焼損の度合いが激しかったこの地域は、未だにかすかですが焼け焦げた臭いがしています」

樹冠火と呼ばれる燃え方で、先端まで完全に焼けてしまった樹木。
国内の山林火災で多く見られる、地表をはうように燃え広がる地表火と比べて樹木のダメージも深刻です。
こちらは同じ三陸町綾里でも地表火で燃え広がったとみられる斜面です。

地面にあったはずの落ち葉は燃えてなくなり、地表がむき出しになっていますが、樹木が焦げているのは地上から1から2メートルに限定されています。