鏡を見るたび気になる「白髪」。
「海藻を食べるといい」「抜いたら増える」など、巷には様々な説が。
知っているようで知らない白髪の疑問を
60万人以上の“髪の悩み”に向き合ってきた専門家に聞きます。

白髪は抜いてもいい?

いつの間にかポツンとある白髪、ついつい抜いていませんか?
「抜くと増えるから抜いちゃダメ!」とも言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?

コメンテーター 朝日奈央:
ダメなイメージある・・・

恵俊彰:
白髪に限らず抜いちゃダメじゃない?

答えは×。抜いてもまた白髪が生えてきます。

クレアージュ エイジングケアクリニック総院長 浜中聡子医師:
おっしゃる通り、抜いてはいけません。
白髪は、毛根にある色素細胞がなくなって色がつかなくなっている状態ですので、抜いたからといって次に黒い毛が生えてくるということは、加齢変化においてはまずないです。
抜きすぎると、毛根に負担がかかって毛が生えなくなることも十分考えられます。
抜かずに、よほど気になるのであれば根元から切る。あとはカラーリングで“髪の毛の仲間”に入れていただくのが一番いいと思います。

なぜ白髪は生えるの?

髪の根元には、メラノサイト(色素細胞)があり、量が少ないと髪の毛のメラニン色素が少なくなり白髪となります。
メラノサイトが減少してしまう原因として、▼加齢▼食生活の乱れ▼飲酒・喫煙▼紫外線▼ストレスなどが挙げられます。
一度白髪になってしまった髪は、基本的に元には戻りません。これ以上白髪や抜け毛を増やさないためには日頃のケアが大事です。

恵俊彰:
基本はそのメラノサイトが増えるようにすればいいってこと?

浜中医師:
はい。ただ、髪の毛だけがメラノサイトを必要とするので、顔や他の部分に入ってしまうと、シミやホクロなどになりますから、どうしても髪だけ保持するのは難しいんですね。
加齢変化を抑えるという意味で、正しい食べ物を摂ったり、余計な紫外線への曝露を減らしていただく。あとはタバコ、過剰なお酒、ストレスなど一般によくないと思われているものは当然白髪にもよくないと考えていただきたいと思います。