季節外れの暑さとなった17日、全国200地点以上で夏日となりました。屋外でも車内でも“春の熱中症”に注意が必要です。

■東京都心では25.2度、季節外れの暑さに…早くも熱中症に注意

きょう、17日朝の東京・新橋。温度計には16度と表示され、上着を着たり、マフラーを巻いたりした人たちの姿が目立ちました。

街の人
「(午前)6時ぐらいに出たんですけど、寒かったです」

しかし、お昼を過ぎると一転…

記者
「温度計の気温は24度となっております」

半袖になる人や、上着を手に持つ人たちが目立つようになりました。

街の人
「上着を着てきたんですけど、途中で脱ぎました。急に暑くなりすぎているなという感じがします」

東京都心では25.2度を記録。夏日となり、6月上旬並みの暑さとなりました。

気温が上がると、気を付けなければいけないのが熱中症です。

記者
「きょうの鳥取砂丘は半袖でもいいくらいの暑さです。手元の温度計は28度となっています」

きょう正午ごろ、鳥取砂丘で「10代の男性が砂丘で呼吸が苦しくなっている」と119番通報がありました。

17時時点で熱中症かどうかは判明していませんが、男性は市内の病院に救急搬送されたということです。

■車内でも熱中症の危険! 外より20度近く温度が高くなることも

熱中症の危険性は、車内でも。

JAF(日本自動車連盟)の実験映像では、気温が約24度の際に、車内の温度がどのくらい暑くなるかを計測しています。

大型のSUV車の場合、わずか10分で33.6度まで上昇。その後もどんどん上がり続け、1時間後には、なんと43.5度まで上がりました。

さらに、サーモグラフィーカメラで車内を見ると、青かった車内がみるみるうちに真っ赤に。1時間後には、ダッシュボードが60度近い温度になっているのがわかります。

車内は、外の気温と比べ物にならないほど暑くなっているのです。

街の人
「怖いですよね。車内にいるだけで熱中症とかなりやすくなるのかな」

「異常だと思います。10度、15度上がっちゃうと、過ごせないレベルで環境が変わる」

あす、18日以降も暑さが続く日本列島。“予期せぬ熱中症”に警戒が必要かもしれません。