山辺町の(株)丸長メリヤス(資本金2200万円、東村山郡山辺町山辺大門2907-1、代表長岡賢和氏)は、4 月9日に山形地裁より破産手続き開始決定を受けた。
債権届け出期間は6月9日までで、財産状況報告集会期日は7月10日午後1時30分。
帝国データバンクによると、丸長メリヤスは1950年(昭和25年) 6月に創業、1966年(昭和41年)10月に法人改組されたニット製品メーカー。
婦人用のニット製品の製造を行い、ファンシーヤーンや複合素材を使用した編地を得意として、自社ブランドも展開。2010年(平成22年)6月期には年売上高約1億2200万円を計上していた。
しかし、その後は海外製品との競合で売り上げが低迷。さらに新型コロナウイルス
感染拡大の影響を受けた2022年(令和4年)6月期の年売上高は約5100万円までに
減少し、赤字を余儀なくされていた。
コロナ禍の影響が薄れた後は、百貨店への販路拡大を模索したものの、商社からの受注は回復せず、2023年(令和5年)6月期の年売上高は約4100万円に減少。
採算性の改善が進まなかったことから、当社としての事業継続を断念し、同年7月1日に全従業員を解雇して事業を停止したが、債務負担が重く自己破産を申請していた。
負債は2023年(令和5年)6月期末時点で約1億3400万円だが、変動している可能性がある。なお、ニット製品の販売は個人事業として継続している。