青森県弘前市のリンゴ園で16日、発生が確認された「土砂崩れ」。推定で長さ160mの土砂が崩れたとみられ、被害農家は、その被害の大きさに不安を口にしています。

17日午前に撮影した、弘前市悪戸後沢地区の土砂崩れの現場です。

リンゴ園から斜面の下側にかけて推定で長さ160m、幅100mが崩れたとみられています。4軒のリンゴ農家の園地が崩れたほか、周辺の農道が崩落しました。

須崎 蓮 記者
「土砂崩れが発生した斜面の下にある、こちらの土地はリンゴ園ですが、土砂が山のように堆積し、見る影もありません。また、土砂が農業用水路をせき止め、リンゴ園の一部が浸水しています」

雪どけが進み、園地での作業を本格化させていた矢先の被害に農家は…。

被害農家
「(園地の)4分の1、20本くらい被害を受けた。年数がたち、リンゴが採れるとなった時に、土砂で木が倒れて…。参ったという感じ」

土砂崩れは15日夜~16日朝にかけて発生したとみられ、けが人はいませんでした。

被害農家
「仕事をしているときに、土石流がくれば命は助からないレベルなので、怖くてしょうがない」

弘前市は業者に委託し、土砂の撤去を進めるとともに、周辺の場所でも土砂崩れが起きる危険があるため、異常が確認された場合は、すぐに連絡をするよう呼びかけています。