4月7日からインフルエンザなどと同じ「5類感染症」に指定された「急性呼吸器感染症(ARI)」について、熊本県が初めて感染者数の統計結果を公表しました。
熊本県によりますと、4月7日~13日の1週間、熊本県内で確認された感染者は3117人でした。定点1医療機関当たりの感染者は45.17人でした。
「急性呼吸器感染症(ARI)」とは?
急性呼吸器感染症は、せき、のどの痛み、呼吸困難、鼻水、鼻詰まりの症状が1つでもある病気の総称で、いわゆる風邪や、インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
これらは飛沫感染など、周囲に移しやすいことが特徴です。
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえて、これらの流行の動向を把握し、「未知の呼吸器感染症」が発生・増加した場合に素早く対応できるよう、平常時から調査を行うため、5類感染症に指定しました。
熊本県は、急性呼吸器感染症の統計について「今後の流行に対し早急に対応できるよう、動向を注視する」としています。