航空自衛隊防府南基地は17日、基地内の金庫から金を盗んだ30代の隊員と、商業施設で化粧品を盗んだ20代の隊員2人を、懲戒免職にしました。

防府南基地によりますと、航空教育隊第1教育群の空士長(30代)は去年5月6日、基地内の事務所にある金庫から現金7万2000円を盗みました。事務所内で保管していた鍵を使って、金庫を開けたということです。金銭の管理をしていた隊員が、金がなくなっていることに気づき、部隊内で調査をして発覚しました。空士長は「借金の返済や生活費に充てるつもりだった」と話しています。

また、航空教育隊司令部総務部の航空自衛官(20代)は2023年12月31日、大阪府の商業施設で化粧品(合計10万210円相当)をかばんに入れて盗みました。化粧品を万引きしたあと、私服警備員に止められ、警察に任意で取り調べを受けたということです。航空自衛官は「商品を見ている時に欲しい気持ちを抑えきれなかった」と話しているということです。

隊員の年齢や性別については、プライバシーを理由に、明らかにしていません。防府南基地司令の山脇康博1等空佐は「厳正な規律を維持すべき自衛隊で、このような規律違反行為が発生したことは誠に遺憾。再発防止に努める所存です」とコメントしました。