気象台は16日、屋久島町の口永良部島で火山活動が高まっているとして、噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」に引き上げました。
口永良部島では主に古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が増加し、4月7日から16日までの10日間で100回発生しました。
気象台は「火山性地震の回数がレベル引き上げの判定基準を超えた」として、16日午後11時25分に5段階ある噴火警戒レベルを、1の「活火山であることに留意」から2の「火口周辺規制」に引き上げました。
地殻変動などの観測では特段の変化は認められていませんが、火山性地震が増加していて、火山活動が高まっており、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。気象台は新岳と古岳の火口からおよそ1キロの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石と火砕流に、新岳火口から西側のおよそ2キロの範囲では、火砕流に警戒を呼びかけています。
口永良部島の噴火警戒レベルが2になるのは、2024年12月から2025年2月の間以来です。