熊本市北区の河川で、法規制はないものの有機フッ素化合物の濃度が高くなったことを受け、熊本県は今後、企業への聞き取りなどを行い原因を調べる方針です。
この方針は、TSMCの進出などを受けて地下水の保全を進めようと、県が2024年5月に設置した地下水保全推進本部会議で報告されました。

3月に開かれた環境モニタリング委員会で、JASMの工場排水を処理する熊本北部浄化センターの下流の坪井川で、日本の法律では規制されていない有機フッ素化合物のPFBS(ピーエフビーエス)やPFBA(ピーエフビーエー)の濃度が、JASMの本格稼働前と比べて高くなったことを県が報告しました。
その際、委員からは「現時点で問題ないレベルだが予防的観点で企業に対応を働きかけるべき」という認識が示されていました。
県は今後、排水量の多い複数の企業にPFBS(ピーエフビーエス)やPFBA(ピーエフビーエー)の使用状況を聞き取るなど、原因を調べて対応を検討するということです。

熊本県 木村敬知事「『現段階では健康に問題はないが、1回の調査なのでモニタリングが必要』という委員会の皆さんの意見を踏まえしっかりと原因を探り追加で出た調査結果を公表していきたい」














