松江市にある中国電力島根原子力発電所2号機が今年1月の営業運転再開後、初めて15日公開されました。また、廃炉が進む1号機の作業も公開されています。


記者 入江直樹
「島根原発2号機の原子炉の真上です。この下で核分裂反応が起きています。」

公開されたのは、原子炉建物の最上部にあるオペレーションフロアなどです。
17メートル下の核燃料から発生した高温高圧の水蒸気は大きな回転音と熱と共に巨大な発電タービンを回しています。

2号機は去年12月7日の再稼働直後、新設された水位計の数値を異常と誤認する事態があり、手順書を見直したということです。

中国電力島根原子力本部広報部・吉川正克部長
「起こったことに対して再発防止をしっかりと取った上で現在に至っておりまして、今は順調に発電を続けてるという段階でございます。」

また、廃炉作業が進む1号機の内部も公開されました。
放射線管理区域内の設備を解体する第2段階がこれから本格化します。

ただ、青森県六ケ所村の再処理工場の完成の遅れを受けて廃炉完了時期は4年延期され、2049年度までとなっていて、全国の電力会社で工場の早期操業をバックアップしたいということです。