経営難が続く富山地方鉄道は15日からダイヤを改正し大幅に便数を減らしました。4月から運賃が値上がりする中、利用者はこの減便をどのように受け止めたのでしょうか。

高木健至記者「電鉄富山駅です。きょうからダイヤが改正され、大幅に減便となっています」

富山地方鉄道は15日から鉄道線3路線で、あわせて大幅に本数を減らすダイヤ改正に踏み切りました。

具体的には本線で平日で6本、休日30本の減便。そのほか不二越・上滝線は平日4本、休日8本の減便。立山線では平日2本、休日9本の減便となります。

さらに運賃も4月1日から、鉄道線で平均12.2パーセントの値上げが実施されています。

利用者は…。

女性「あらー知らなかったです。ちょっと困ります。私はもう70(歳を)超えてるので(自動車の免許を)返納しました」「(電車は)大事です。病院に行くのにも使うのでこの電車は大事です」
男性「電車の本数、逆に増やしてほしいって感じです。学校に行くときとか電車に乗って、帰りも時間が合わないと、待たないといけない」
女性「仕事上ではさほどの影響はないんですね。でも遊びに行くとかになると(電車の本数が)少ないのはって思いますよね」

女性「利用する者としたら(運賃は)上がらない方が助かります」

ダイヤ改正や運賃の値上げの背景にあるのは、利用者の減少や物価高騰などの影響で厳しい運営が続く経営状況です。

こうした現状に利用者からは理解する声も。

男性「ちょっと痛いところではありますけど、仕方ないところは。(物価が)上がってるっていう理由なら仕方ないかなとは」

女性「(電車が)動いてほしいという。なくなると困るから。だからしょうがないかな」

富山地方鉄道はダイヤ改正初日の混乱はなく、今後も可能な限り利用者への影響が少ないような運行を心がけたいとしています。
