35歳で退社し青森のために始めた新たな事業

阿部高志さん
「青森のために貢献したいなという気持ちがどんどん出てきて、じゃあ青森のためにできることはないかと思った時、青森のものを首都圏に広める仕事が良いかなと思いました」

産地直送のものを青森市新町などの空き店舗を活用して販売していたが、次第に販売地域を首都圏に移す。

阿部さんは、長年続けているこの形で多くの青森県出身者との出会いを生んでいる。

阿部高志さん
「青森の人が東京で青森の店を見つけて、すごく嬉しそうに入ってくるんです。私はものを売っていますけど、“青森出逢い係”みたいな感じになっちゃって…それが楽しくてやりがいになっています。東京に住む青森の人のオアシスみたいな」

順調に首都圏で走り始めていた移動販売だったが、東日本大震災をきっかけに阿部さんは、自分にできることを精一杯考え、動く。