元運転手の女性に対する強制わいせつの疑いで書類送検され、今年2月に嫌疑不十分で不起訴となった南城市の古謝景春市長について、女性が代理人を通じて那覇検察審査会に不起訴になったことは不当だとして申し立てを行いました。
南城市の古謝市長は2022年の12月、走行中の公用車内で運転手の女性にわいせつな行為をしたとして去年11月に書類送検されていましたが、今年2月、那覇地検は「犯罪の成立を認めることは困難である」として嫌疑不十分で不起訴としていました。
これに対し、元運転手の女性は今月10日、「不起訴は不当」だとして那覇検察審査会に審査の申し立てを行いました。
代理人の加藤裕弁護士は審査を申し立てた理由について「古謝市長の弁明は不自然、不合理であって、十分犯罪の証明ができるにもかかわらず不起訴とされた」などとコメントしています。
検察審査会は国民から選ばれた検察審査員11人が、検察官が決定した不起訴処分の妥当性を審査するもので、起訴相当の議決が2度出された場合、検察官に代わり弁護士が起訴して刑事裁判が行われます。