4月に入り、振り込め詐欺など特殊詐欺の被害が急増しているとして、金融機関などでつくる団体が「電話で『お金』詐欺アラート」を発表しました。

警察官「警察官をかたる詐欺が多く発生しています。ご注意を」

熊本県警によりますと、4月1日から1週間の被害総額は1億7600万円に及び、その1週間で去年1年間の被害総額、4億6700万円の4分の1を超えました。

また今年(2025年)1月から3月の被害申告(未遂を含む)も38件に上り、去年の同じ時期と比べて3倍以上に増えています。

被害者の年代も20代から高齢者まで幅広く、こうしたことから金融機関などでつくる団体がアラート(警告)を出して県民に警戒を呼びかけるとともに、自治体に
「防災行政無線などでの注意の呼び掛け」の協力などを求め、犯罪の手口を周知することなどで被害防止に力を注ぎます。

最近では警察官や行政職員をかたった詐欺の被害や相談が目立つということで、警察は「電話を受けたら必ず身近な人に相談したり、警察に電話をかけ直したりしてほしい」と呼びかけています。

熊本県警犯罪抑止対策室 釜賀ルミ室長「警察や行政職員が電話に登場して、お金に関する言葉が出たら詐欺と思ってほしい」