防犯カメラには犯行の一部始終が記録されていました。車に乗せて立ち去るまで2分間…「銅器のまち」として知られる富山県高岡市金屋町で起きた事件です。今回も銅像4体が盗まれていたことがわかりました。警察は窃盗事件として調べています。

深夜の金属工芸品店に停まった1台の車。車から降りてきた2人組は周りを気にする様子で…

銅像を車に積み込みました。

店の入り口に設置されていた防犯カメラにはおよそ2分の犯行の様子が記録されていました。

被害にあった大寺幸八郎店 大寺康太さん
「入り口の方のポストの手前にあった。体操をしているぼうやの銅像になります。朝6時半ごろに朝通った時に何気なく見たら何か景色が違うと思って「あ、ない」と思って」

銅像を盗まれたのは、高岡市金屋町の大寺幸八郎商店。店主の大寺康太さんは12日午前6時半ごろ、店の入り口の銅像が盗まれているのに気づきました。

盗られた銅像は、「体操坊やこうはちろうくん」。高さ1メートル30センチほどで50年以上、住民や観光客に愛されてきた店のシンボルでした。

通りのシンボルだった銅像「体操坊やこうはちろうくん」

大寺幸八郎店 大寺康平さん
「本当に大事なものだったんでうちとしても象徴的な銅像だったので悲しいですし、本当にできるなら戻ってきてほしい」

盗まれたのは、「体操坊や」だけではありません。

鋳物発祥の地として知られる高岡市金屋町では、12日深夜から未明までに石畳通り沿いに設置されていた4体すべての銅像が盗まれてしまったのです。