清明祭(シーミー)の季節を迎えていますが、宜野湾市の米軍普天間基地でも15日、親族一堂が揃って年に一度の墓参りをする様子がみられました。普天間基地は1年に1度だけ清明祭の時期に基地の中に先祖の墓がある住民が墓参りすることを許可しています。

今年は13日に立ち入ることが許され、このうち滑走路南側の誘導灯の近くに点在する墓では昼頃から掃除や草刈りをして清める様子がみられました。そして墓前に果物などを供え親族が揃って祖先への感謝や自身の健康を願い手を合わせていました。

米軍が土地を接収して建設した普天間基地には亀甲墓など地元住民の先祖の墓が数多く残されています。日米両政府が返還に合意してからも依然として基地が居座り続け米軍の「許可」がなければ先祖の供養すらできない現状が戦後80年の沖縄の真の姿を映し出しています。