■第33回金栗記念選抜陸上中長距離大会2025(12日、熊本・えがお健康スタジアム)
男子5000mでは森凪也(25、Honda)が自己ベストを更新する13分15秒07をマークして優勝した。駒大のエース・佐藤圭汰(21、駒澤大)は13分16秒29で全体5位。佐藤の先輩・駒大OBの田澤廉(24、トヨタ自動車)は13分34秒12で28位に終わった。
レース序盤から先頭集団に位置していた佐藤が2位につけると、残り5周の地点でトップに立つ。田澤も続き5位から3位に順位を上げた。終盤、集団が縦長になると、佐藤はペースを落とさずトップでラスト1周に入った。しかし後方から森が迫り、佐藤とのデッドヒートに。最後のコーナーから一気にラストスパートをかけた森は佐藤を追い抜き1着でフィニッシュした。田澤は先頭集団から外れ組9着となった。
昨年の日本選手権で当時の自己ベスト13分16秒76で2位となった森は、このレースで更にタイムを更新。レース後は「狙い通り優勝できた」と安堵の表情を浮かべた。東京世界陸上の参加標準記録(13分01秒00)には14秒及ばずも「この大会で勝ち切れたことを自信にして気を抜かずにレベルアップしていけたら」と大舞台に向けて力強く意気込んだ。
※写真は森凪也選手