中国政府が神経をとがらせている理由とは…
中国政府が神経をとがらせているのには訳があります。それは、2025年がダライ・ラマ14世の後継者を決める年といわれているからです。

ダライ・ラマ14世は66年前の1959年、チベットに進駐してきた中国共産党に反発して起きた抵抗運動「チベット動乱」を機にインドに亡命。
インドのダラムサラに「チベット亡命政府」をうちたて、今もダラムサラで暮らしています。
3月、中国政府はダライ・ラマについて…

中国外務省 毛寧 報道官
「ダライ・ラマは宗教の衣をまとって反中国分裂活動に従事する政治亡命者で、チベット人民を代表する権利は全くない」
ダライ・ラマを「チベットの独立をたくらむ“分離独立主義者”」と激しく批判。
中国国内では今もタブー視されており、信仰はおろか、写真を飾ることすら厳しく禁じられています。
しかし…

中国国内で暮らすチベット族
「彼は心の中の灯りのような存在です。中国政府がどれだけ抑圧しても、チベットの人々の心の中の太陽を抑えることはできません」
「彼は神のような存在ですが、ここで口にすることはできません」
信仰は、確実に息づいていました。