2025年 中国とダライ・ラマの対立が迎える「大きな節目」

この問題について、全人代=全国人民代表大会でチベット自治区の代表団に聞いてみましたが…

Q.チベット自治区政府はダライ・ラマ14世の後継を選ぶ作業をもう始めていますか?

全人代チベット自治区代表団メンバー
「中央政府が決めることです」

Q.まだダライ・ラマは影響力がありますか

全人代チベット自治区代表団メンバー
「取材しないでください」

Q.今年ダライ・ラマ14世は90歳になりますがどうですか

全人代チベット自治区代表団メンバー
「…」 

こうした中、ダライ・ラマ14世は3月に出版した著書の中で、「後継者は中国国外の自由な世界で生まれる」という見解を示しました。

これに対し中国政府は、2007年に作った「生まれ変わり」には中国政府の認定が必要だという規定を持ち出し、強くけん制しています。

中国外務省 毛寧 報道官
「ダライ・ラマを含む全ての活仏の転生は、国家の法律や宗教儀式の規則と歴史的なルールを守るべきだ」

ダライ・ラマをめぐって繰り広げられる静かなる闘い。半世紀以上にわたり続いてきた中国とダライ・ラマの対立は、2025年、大きな節目を迎えることになります。