「うまい、安い、速い」三拍子そろった庶民の味方も、止まらないコメの値上がりの影響は避けられませんでした。物価高のおり、ランチの財布が一層厳しくなりそうです。

大手牛丼チェーンの吉野家。お昼時には多くのお客さんでにぎわっています。

手ごろな値段で胃袋を満たせるとあって学生やサラリーマンに人気ですが、吉野家は10日午後2時に主力商品の牛丼などを40~70円値上げしました。

▼牛丼・大盛 696円➡740円
▼牛丼・特盛 872円➡938円

(いずれも税込・店内飲食での金額)

ついに1000円の大台が見えてきました。

去年7月にも値上げしていますが、1年もたたずしてまた値上げです。

記者
「きょう午後2時から値上げされることは知っていましたか?」
大学生
「そうなんですか。全然知らなかった。いまスーパーとか行ってもなんでも高いので仕方ないのかな。普通の定食屋さんでもランチで1000円超えるのも当たり前になってきているので、その中で1000円以内に収まるっていうのは、牛丼チェーンの魅力なんじゃないかな」

女性
「昔は(牛丼が)300円台のときありましたもんね」
記者
「物価高は感じますか?」
女性
「感じる。スーパーとか行っても1回の会計がカゴにこのくらい買ったら、このくらい(の金額)で収まるかなっていうのが今、収まらなくなってるので」

一方で、「牛丼・並盛」は498円のまま価格を据え置きます。

値上げの理由について吉野家は、コメなどの原材料価格や人件費の上昇などをうけ、商品の品質を維持しながら安定した提供を続けていくためとしています。