「25.3%」という数字。これは、福島県内で国税をキャッシュレスで納付している件数の割合です。パソコンやスマホを使って簡単に手続きができますが、まだ4分の1ほどしか利用されていないこのキャッシュレスによる納税。これを推進しようと、福島税務署などが新たな取り組みを始めました。

「キャッシュレス納付推進デー」は福島税務署と県、そして東邦銀行が、源泉所得税などの納付の期限となっている10日、初めて開いたものです。納税のために銀行を訪れた人を対象に、担当者がパソコンやスマートフォンによる納付の概要やシステムの操作方法などを説明しました。

説明を受けた人「毎月(窓口に)来るのが大変な部分があったので、今回(説明を)聞いて簡単だとわかったので、やってみたいと思います」

インターネットや電子マネーによるキャッシュレス納付には、窓口での待ち時間削減など、納税者と金融機関の両方に多くのメリットがあります。しかし、県内で国税をキャッシュレスで納付している件数の割合はおよそ25%にとどまり、全国の39%を下回っています。

福島税務署・櫻井正浩署長「社会全体の効率化ということで、キャッシュレス、電子手続きを推奨しておりますので、ぜひご利用いただければと思います」

税務署と県、金融機関が協同でキャッシュレス納付を推進する取り組みを行うのは東北で初めてで「キャッシュレス納付推進デー」は今後も毎月10日に実施される予定です。