建設から36年が経過した糸満市のひめゆり平和祈念資料館で、塗装工たちが塗装の塗り替えのボランティア作業を始めています。
ひめゆり平和祈念資料館で施設の塗り替え作業に取り組むのは、日ごろ幼稚園などの外壁を塗装するボランティアを行う団体、「塗魂ペインターズ」の35人で、9日は塗り替え前の準備が行われました。メンバーの1人が資料館を訪れた際に塗装が古く汚れていることに気づいたことから、無償での塗り替えを申し出て今回の塗り替え工事が実現したということです。
▼塗魂ペインターズ 佐々木拓朗さん
「戦後80年の節目のタイミングで戦争でボランティアをする中で、大変苦しんだ人たちがいらっしゃる。今の施設の老朽化具合も知っていたので塗り替えを申し出た」
▼ひめゆり平和祈念資料館 普天間朝佳 館長
「平和であることの大切さを思う気持ちから、ボランティアをしてくださると申し出があり、本当にありがたい」
ボランティアメンバーの子どもたちも塗り替えを手伝い、献花を販売する小屋の外壁を一生懸命に塗り上げていました。
資料館の塗り替えは4日かけて行われ、今月12日には真っ白に生まれ変わります。