「感性」で選ぶ時代、消費行動は『モノからコトへ』

井上貴博キャスター:
出版不況といわれ、本屋さんの数はここ20年で半減しています。しかしそうした中でも書店は人の流れや、まちづくりを変えていく可能性があるようです。

世代・トレンド評論家 牛窪恵さん:
私たちの消費行動は『モノからコトへ』と変化しています。

“モノ”の消費であればインターネットで書籍や電子書籍を購入することができますよね。

一方で“コト消費”、いわゆる体験を買うというのは“その場”でしかできないというのが大きな特徴です。

さらに本を選ぶ際に、昔は「タイトル」や「ジャンル」で選んでいましたが、今は「感性」で選ぶようになりました。

これは例えば“婚活”にも当てはめられるのですが、昔はお見合い相手に「身長」や「学歴」といったスペックを求めていましたが、今は「自分と価値観が合う人」を重要視するようになりました。

今回、虎ノ門ヒルズにオープンした書店も『価値観でマッチング』する仕組みを利用して、ネットでは得られない出会いを大切にしているのではないでしょうか。

出水麻衣キャスター:
新たな出会いもあって、思わず長居して財布の紐が緩みそうです。

世代・トレンド評論家 牛窪恵さん:
いわゆる“セレンディピティ“ですね。「こういうのを待ってたんだ」という偶然の出会いがリアルの場だと見つかりますよね。

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<プロフィール>
牛窪 恵さん
トレンド評論家 立教大学大学院客員教授
「草食系男子」「おひとりさま」などの言葉を広める